宮島 幸次

宮島 幸次

  • プロフィール
  • ホームページ
  • e-mail
  • facebook

業界初の浅草フランス座出身イラストレーター! 基本的にPOPで明るく楽しい絵をモットーに、似顔絵から4コママンガ、Web用マンガ、オリジナルキャラetc…を、それぞれ七色の絵柄で、リアルとコミカルの硬軟描き分けます。

うつろ舟(江戸展)

イラレ線画 × フォトショ彩色
グループ展「江戸展」出品作品。テーマが「江戸の怪」だったので、江戸のUFO遭遇事件としても有名な「うつろ舟」をテーマに描きました。
本家「虚(うつろ)舟」は、江戸時代(1803年)常陸国(1681年尾張国熱田沖、1796年加賀国、1883年神戸沖等諸説あり)に鉄板で出来た円形=お椀型(もしくは香炉型)の不思議な舟が漂着。舟には不思議な文字が刻まれていて、中には蛮女(異国の女性)が乗っており、長い髪を束ね、異国の服を着て、謎の箱(一説には中に首が入っていたとか)を持っていた。言葉が通じなかったので、やがてそのまま舟ごと海に流してしまった…というもの。
これを、私説うつろ舟として、お椀型ならいっそそのまま丼(よく見ると不思議な文字で「うな○ん」の文字が…笑)にしちゃおう。→丼だけならさびしいので、お吸い物のお椀も付けよう。→ならいっそ、たくあんの小鉢も→そうなると蛮女の小箱に入っているのは割り箸でしょう…という展開で、後は趣味でUFOに乗っていそうなコスチュームで、更に趣味でバックショットに致しました。
因みに、同じ江戸展では他に「南総里見八犬伝」テーマでも「伏姫」「八犬士」で2点描いてますが、調べるとこの「うつろ舟」も曲亭馬琴が「兎園小説」に「虚舟の蛮女」と題して図版で載せており、奇しくもいずれも馬琴絡みづくしのモチーフ作品となりました。